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はじめに

受け継がれる作品は不思議な巡りあわせがあるものです。

同じような作品であっても修復の有無、経年劣化などそれぞれの歴史を経て様々な景色として表に現れます。

人と同じように、時を重ねるごとにそれぞれの物語が蓄積して厚みを増していくのです。

修理を専門にしてから益々美術作品の奥深さに引き付けられる日々です。

長い小説の一つ一つページを捲るような地道な作業の中に、かけがえのない大切なものに気づかされます。

 

修復とは自分を主張するのではなく、次世代に価値を繋げてゆく地道なものです。

​小さくてひっそりとした仕事ですが、日々の中に大きなやりがいがあります。​

共直しとは:

主に陶器の欠けたり割れたりした箇所を周りの質感に似せて修理する技法です。

顔料や樹脂を使って直します。

共直しは金継ぎほど認知されていない修復技法ですが、破損してしまった箇所をできるだけ直したことが分からなくなるように修復する…魔法のような手法です。

共直しは価値を継続できる優位性がある修復方法でもあります。

なお、代表坂本は美大彫刻出身であり、大幅欠損の場合もご相談ください。

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美術修復師:
坂本 智美

Tomomi Sakamoto

京都を拠点とし共直しと漆、金継を主軸とした美術修復専門家として活動。
陶磁器、漆器、竹製品、木製品、七宝、金工など古美術品を中心に1500点以上の修復を行う。
資料館・美術館納品、海外納品多数。

2021年から独立。
独立後、UVライトに光りにくい共直しの独自技法を開発し、好評を得ている。

また日本国内の埋蔵文化財修復でも大型埴輪の修復を積極的に行っており、資料館・博物館・美術館など公的機関に納品実績複数。
関西を中心に活動している。

略歴

1983年

三重県出身

2007年

韓国引益大学短期留学

2008年

京都造形芸術大学美術工芸学科彫刻コース卒業

2008年

任天堂株式会社入社

商品品質管理部にて開発業に従事

2011年

京都の茶道具の卸会社にて古美術品の修復業に携わる

2014年

埋蔵文化財修復を開始

ホテルやレストランなどのアンティーク装飾を国内外で手掛ける

2020年

美術オークション会社にてマネージャーとなる

2021年

​GIA入学ジュエリーエッセンシャル学位取得/GIA会員

独立

​2021年

​京都商工会議所 創業塾修了

2022年

第十一回京都女性起業家賞・特別賞/京都リサーチパーク賞・トーマツベンチャーサポートInnovation By Woman賞ダブル受賞

一般社団法人女性技能者協会・会員
​わかば会・会員

​ソーシャル企業認定制度S認証取得

メディア

​2021-22年 Media Argo
2023年  知事室トピックス『知事の部屋』(1/27) 
            日本経済新聞(1/30)

展覧会

2006年 けいはんな私の仕事館 野外展示
2006年 表参道画廊 彫刻選抜展
2007年 京都マロニエ 個展

​フレンドシップ

愛工客 金屬&修復工作室​

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